black snow 序 ――・・・・・バタン。 「おい。()ったか?」 暗い森の中に、囁き声が響きました。 少ししめった霧の中、1人の少女が倒れました。 少女の病的なまで白い、雪のような肌は、 2つに結わえた腰に届くほどの漆黒の髪に良く映えています。 そして、その肌には目立ちすぎる紅い唇から、林檎が転がりました。 その背中には、仰向けに倒れたせいで折れてしまった、 コウモリの羽。 いつしか、少女の周りに、小悪魔が7匹も集まっていました。 その中でもヒトキワ大きい、リーダー的存在と思われる1匹が、 少女がかじった林檎を掴んでぶら下げています。 「黙ってりゃ美人なのに、な。白雪姫。」 目の前まで持ち上げた林檎を放り捨てて ――皮肉そうに、笑った。
2005.7.9. nagatuci
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