自分。 目には見えないのだけれど、それははっきりとわかる。 速さであらわせば、それははっきりと見えないだろう。 自分の姿が、どんどん醜くなっていく。 まるでこの世界みたいに。 どうしてこんなにかわってしまうのだろう。 どうして自分の姿が醜くなっていくのか、それは自分にはわからない。 わからないまま、自分はゆっくり歩いている。 この足できちんと進めているかもわからない。 醜いこの世界を、醜いこの姿で、歩いている。 でももしかしたら、この世界は、とてもキレイなのかもしれない。 醜い、醜い、この自分の姿よりもはるかに。 ――待ってくれよ かわらないでくれよ、 とか何叫んでんだか。誰に言ってんだか。 それすらもわからないまま、ドアをたたいてる。 醜いと言っている、世界を進むため、立ちはだかるドアをたたいてる。 ――教えてくれよ 待ってくれよ、 とかなんとか叫んでる。誰が聞くっていうんだ。 ドアの向こうにいるばずの自分が、そこにはもういない気がした。 変わりたくなんかなかったのに。 本当に醜いものは、姿なんかじゃなくて、自分自身の心なんだ。 こんな醜い自分、誰が愛してくれるっていうんだ。 ・・・俺。 俺。俺だよ。俺。 そうか。俺か。 俺は、俺が愛してやらないと。 俺は、俺が愛してやるんだ。 ・・・なんだ。それもいいな。 よし、今日から新しく、俺が俺を愛してくれるそうです。
2005.11.30. nagatuci