なみだのいみA 私にとってあなたは風で。 私にとってあなたは雨でもあった。   時にはやさしく。 時には気まぐれ。 時には私の涙にもなる。 私にとってあなたは、 空みたいな人。   とにかく私を変えた人。     ―涙が零れた。   ―ああ ―そうだ。 ―泣いてたんだ。 ―そうか。 ―泣いてたんだ。   そうだ。 泣いてたんだ。 違う、 泣いていいんだ。 そうだ、 強がってただけなんだ。   ―そうだ。   ―私は泣いていた。  ごめんね。   ―でも。     ―その雫は。 ―うれしさという、   ―涙の雫。     だから――
2005.11.5. nagatuci